苦痛

癌の転移を食い止めるべし|見逃さずに早期発見するのが肝心

自覚症状がない病気

病棟

肝臓は人間が持つ最も大きい臓器で、取り込んだ栄養分を体内に必要な成分に変換し、有害物質の解毒と排出を促す器官です。肝臓がんは肝臓にできる悪性の腫瘍です。肝臓にできる原発性肝がんと転移性肝がんに大別され、更に原発性肝がんは肝細胞がんと胆管細胞がんに分けられます。一般的に肝臓がんと言えば肝細胞がんの事を指します。肝臓は沈黙の臓器と呼ばれており、予備力が高い臓器です。よって自覚症状が殆ど出ず、発見時には末期状態である事も多々あります。症状としては腹部の圧迫感、しこり、鈍痛などが出る場合があります。この他に肝臓の機能不全に伴う栄養代謝能力の低下により、倦怠感や食欲不振、体重減少に陥る事もありますが、やはり肝臓がんと結びつけるのは困難です。

肝臓がんの年代別罹患率を見ると、昭和十年前後の罹患者が突出して高い事が分かります。これはC型肝炎ウイルスの抗体陽性者が最も多い世代だからです。肝臓がんは肝硬変を発症した人の六割、慢性肝炎を発症した人の二割が罹患します。肝炎ウイルスの持続的な感染が、肝臓がんのリスク要因となるのです。肝炎ウイルスには幾つかの種類がありますが、その中でも肝臓がんに関係あるのはB型及びC型の二種類です。ウイルス以外の要因としては、大量の飲酒と喫煙、糖尿病などの生活習慣病です。肝臓がんはとにかく初期症状が出ない病気です。症状を自覚した段階で末期である事は普通に起こり得るので、定期的な健康診断など事前の対策がとても重要です。